毎年講演をさせていただいている大阪府の金蘭千里中学校でキッカケ講演会を実施させていただきました。2022年から今年で4年目になりますが、今回は今までの高校1年生を対象とするのではなく、初めての中学3年生を対象に行いました。本記事では、ここまで毎年講演を行っている理由や中学3年生に拡大するにいたった経緯などをインタビューで深堀していきたいと思います。
“キッカケ”キャリア講演会と実施校の概要

△左から、黒田(きっかけ株式会社代表取締役)、 金蘭千里中学・高等学校 大中校長、宮脇先生
◆実施校
金蘭千里中学校
学年:中学3年生
生徒数:約210名
◆実施したキャリア講演の概要
対象:金蘭千里中学校 3年生
講師:西村さん(プラントエンジニア)、角田さん(経営者)
内容:1) 職業講話 2) 歩んできたキャリア
時間:合計1時間
◆お話いただいた方
宮脇先生
◆聞き手
黒田(きっかけ株式会社代表取締役)
「今ではなくてはならない講演会です!」

黒田:早速ですが、今年も昨年に引き続き講演の依頼をいただいたのはなぜなのでしょうか?
宮脇先生:毎年キャリア講演会を実施している理由ですね。最初はお試しでやってみようというところから始まりました。うちの学校でも元々講演会あったのですが、”実際どうなのか?うまくいくのか?””でも期待もある”といった感じで、半信半疑でしたが実施してみました。他の学校でもOB/OGの方々に職業講話やキャリア講演会をしていただくことがあり、身近な先輩からお話を聞けるという点で生徒にとってとても親しみやすく、有意義なものです。ただ一方で、OB/OGを中心とした構成にすると、どうしてもその学校の卒業生が多く進んでいる分野に偏りがちになることもあります。そのため、OB/OGの方の貴重なお話に加えて、外部の講師やさまざまな分野の方のお話も取り入れることで、より幅広い視野を持つきっかけになるのではないかと考えていました。そんな中、きっかけ株式会社を通じて職業講演会をやった方が、様々な職種に出会えるというのがすごくよかったです。生徒の反応も良よかったですし、何より予想外で良かったのは、教員の反応が良かったことです。当時の学年の先生が大絶賛してくれて、校長先生の後押しもあり、”来年度からもやっていこう”という流れになりましたね。本当に講演会のクオリティが高くて、是非今後も続けていこうとなりました。
黒田:ありがとうございます。クオリティを評価していただけてうれしいです!
宮脇先生:特に良かったのは、会社勤めの働き方っていうのがわかるというところですね。一般的な会社で働くということが、多くの学生は具体的に分からないので、 世の中にはいろんな世界があることを知って欲しいと思っているんですよね。数社しか知らない中での1社を選ぶよりも100社の中から1社選んでくれるようになって欲しいので、そのきっかけとして知らない世界を知れるっていうところが良かったです。 いろんな機会を与えてあげるのが、教師の役割と思っていて、その機会から何かを感じてもらうしかないと思っています。何がその子にハマるかはもちろんわからないですが、このきっかけ株式会社の職業講演会は機会を与えるということにドンピシャだと思っています。なので今後も続けていきたいし、逆になくなると”どうしよう、困るな”と思っています。
黒田:”なかったら困る”そこまで言っていただいてうれしい限りです。話の中でキーとなってくるのはあまり普段出会うことのない働く大人に出会えるというのが大きいと思ったのですが、OB/OGで呼んでくるのは難しいものなのでしょうか?
宮脇先生:非常に難しいですね。まずOB/OGがどこの会社に勤めているかを把握しているのは一部の卒業生だけなので、そもそも声をかけられる子が少ない。しかも30歳前後で毎年講演会を実施していくとなると、人を探して準備をしてということが、とてもじゃないけどできないです。
黒田:確かに一部は呼べたとしても毎年続けて行事にしていくとなると非常にパワーもかかりますし、難しい部分もありますよね。そういった観点で我々がいる価値があるのかなと感じました。
「中学3年生への拡大講演」
黒田:毎年継続して講演会の依頼をいただいていたわけですが、今回はどうして高校1年生に加えて中学3年生も行っていただくことになったのでしょうか?
宮脇先生: 三年間継続して高1で講演会をやってきてたから、教員の間で “これええやん!”というように結構噂になってたんですよね。そしたら、中学3年の学年主任の先生が”うちの学年にもやってくれへんか?”って声をかけてくれました。中学3年生というと、一年後には文理選択なので、少しスパイスを入れたいということで、実施する運びになりました。

黒田:この中学3年生というタイミングで、高校1年生だけではなく、追加で実施するというのは何か教育効果や狙っていることはあるんでしょうか?
宮脇先生:早い段階で文理選択を意識させることを狙っています。文理選択の場合、いろいろなことを考えるには時間が必要と思っているので、早め早めから動き出して、意識をしてもらおうという意図が大きいですね。これは中高一貫だからできることかもしれないですが。
黒田:では実際に今回の講演会を行ってみて、生徒からはどういう感じのコメントとか反響があったのかを共有させてもらいますね。

アンケート結果と分析

今回の講演会を通して、約8割の生徒が将来のイメージを実施前より明確にすることができた。
[コメント抜粋]
・夢が変わることが当たり前としれて、ホッとしたのと同時に毎回夢と向き合おうと思いました。
・まずはどのようなことを考えてから行動するのがいいのかということがわかりました。
・Goal→Action→キャリア確認を大切にして、なりたい職業に向けて大学を考えていこうと思いました。
・自分が思っているより大変で、重要な選択をこれからしていくんだなという点が明確になりました。
「将来にむけての行動について」

将来にむけての行動について。なりたい職業があり、”行動をしようと思っている生徒”の割合が講演会の前後で、11%から20%まで増加。“なりたい職業がなく、見つけ方もわからない”生徒が25%から4%まで減少。
全体として、これから行動していこうとポジティブにとらえている生徒の数は46人から79人と増えており、85%の生徒が自分たちの未来に対して「行動して行きたい」と行動を変えるきっかけになっているのは、キッカケ講演会ならではの良さです。
[コメント抜粋]
・親に職場のことを聞いたり、いとこや親戚の職場の話を聞いてもっと色々な職業を知ってみたい
・今目の前のことに一生懸命取り組み、視野を広げて新たな視点で見てみる
・何をしたいのかを考えて、そのために今何ができるのかを考えて自分なりに出来ることをやっていこうと思いました。
・世の中にはどんな仕事があって自分は何に興味があってどの分野なら頑張れるのかということを考えていきたい。
黒田:こんな感じで評価をもらっているのですが、どうでしょうか?
宮脇先生:やっぱり、“もっと自分で考えていこうと思った!”や“将来の仕事を真剣に探そうと思った!”と感じてくれるようになっているなっていうのは、今回もそうですし、毎年やっていても感じます。
「3年越しの講演会の効果」

宮脇先生:3年前の自分が高校1年生の担当の学年を見てて思ったのは、この講演会をやってから、自分で調べよう!オープンキャンパスに行ってみよう!と生徒が自主的に動いていくのを感じていました。その結果かわからないですが、しっかりとした理由を持って進路選択をしている生徒が多くなったような気がします。
黒田:例えばどんな理由ですか?
宮脇先生:例えば、医学部志望の子だとしても、昔は成績がいいから医学部目指しますみたいな子が多かったですね。それが、予防医療についていろいろ調べて考えて医者になりたいと目指す子がいたりするんですよ。”病気になってから治すのも大事だけど、予防医療としていろいろやって病気になる前に対処したい。だから産業医になるために医学部目指します。”って頑張っていましたね。それこそ、最初の職業講演会をやった子達がこの3月に卒業しまして、なんかみんなしっかり自分の将来を考えていたと感じましたね。
黒田:そういってもらえると非常にうれしいですね。もちろん生徒さんたちが頑張ったことだと思いますが、少しでもなにか変化に貢献できてそうで嬉しい限りですね。
「教員の限界を超える講演会!」

黒田:ここまで、いろいろ講演会の良かったところを話してくれましたが、講演会前後の対応はどうでしたか?
宮脇先生:事前事後アンケートがあってフィードバックをしてくれるのがいいですね。実際に教員がやるとなった時に、ここまではなかなか手が回らないです。また、生徒側からしても、どういうふうに変化があるのかとか、自分らに変化があるかどうかというのを、客観的に自分のことを見れる中高校生は少ないので、振り返ることで自分の意識が高まってるなというのを感じ取ってくれたらいいと思っています。なので、本当にやっていただいているなという印象です。
黒田:私たちのこだわりの部分を評価いただいてうれしい限りです。この講演会を他の学校にもお勧めしたいと思いますか?
宮脇先生:どんな学校にでもオススメできますが、対象は中三高一だと思いますね。自分の将来をどうしよう、自分の存在意義は?といった思春期に感じる悩みを考えるきっかけになるのかなと思います。文理選択の前に、このような話を聞くことで多少なりとも考えが変わると思うんですよね。やっぱり我々教員は会社に勤めて働いた人ではないので、視野が狭いし、すこし説得力もないですからね。そこでリアルに会社とかで働いている人の声を聞けるというのが大きい刺激になるのだと思います。
黒田:重要な点はリアルさですね。
宮脇先生:そうです。リアルさがあるから教員だけではできない。これは本当に教員の限界を超えるキャリア教育になると思っています。 また、おまけみたいになりますが、講演会を聞いた教員全員が言っているのが、「知らない世界を学べて面白かった!」と教員にも刺激を与えてくれる講演会と言えます!
黒田:生徒も教員も学べる講演会として、ここまで絶賛いただいて大変うれしく思います。今回はインタビューに協力いただいてありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!
宮脇先生:よろしくお願いします!

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